いきなり、話題に入りますよ。昨日の続きです。
この本、『地図と拳』を取り上げております。
既にお読みになっていることを前提に話は進みます。
舞台が、満洲国。
州の字が、州ではなく、洲には拘りませんが、まぁ一応。
国?ですからね・・・国旗もあったわけですよ。
この旗の説明が主眼ではないので、先を急ぎますが、
まぁ、あげたからには、ちょいとだけ・・・
この旗。
五色ですよね、地の色も含めて。五という数字に意味を
もたせています。五族。五族協和ってんですか、勝手な
五族です。勝手だよね、勝手に行っておいて。
露西亜のあの克里米亜(クリミア)みたいな・・・。
この物語は、序章も入れると、1899年・夏にスタート
1945年までのお話で、そりゃ~これくらいの厚さの本に
なるよね・・とこの点では納得。むしろ、上下巻とか三冊セット
にしなかったのは出版社事情でしょうか。
物語の出だしは、中国・哈爾濱・ハ・アール・ビン。
今もハルピン。松花江ソン・ファ・ジャンから。
この物語の重要人物?細川がこの時点から登場。
彼はこの時、21歳だそうで、大学生なんですが
通訳として同行してますね。
通訳ですから、中国語はもちろんのこと、ロシア語も
できたそうで、どうよ!大学生ですでに二つの言語を
操るって、凄くないですか!
ハルピンは、ロシア語できないと困りますよね。
でも、中国語の方は、物語ではあまり触れられてませんが
この満洲の各地を歩くには、結構また、こまるんですよ。
デカいですからね、満州。ってことは、ハルピンはまだ
いいんですが、方言ですよね、各地でのそれぞれの言語。
更にですよ、先ほど挙げた国旗のところの五族。
漢族は漢族で、東北地方の各方言。
まぁまぁ、物語当時この地方はいろんな怪しい人たちが
跋扈していたでしょう。
物語はそんな混とんとしてるハルピンからスタート。
夏。暑いですよ、夏のハルピン。すぐにロシアの検問??に
あってます。早速ロシア語で対応。
ず~っと、この細川が物語の外郭をたどって進みます。
話は昨日のここで触れたことに戻りますが、
昨日言ったように、この物語ちょっと詰め込みすぎだろう・・
と、言ったのはそういう意味です。
この人、細川を描くだけでそうとうの量が必要なのに、
つぎつぎと、脇の筋の人たちも登場!そして、みなそれなりに?
重要。ですから、並べるだけでもう相当数ページを使います。
もうちょっと、書き込んで??欲しかったなぁ~
一人、一人を。
また、周囲の風景も・・は欲張りな要求かなぁ~。