となりのスゴイ・中国

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科幻小説『三体 サン・ティ』

  そろそろ、この話題からも抜け出したいので、締め?に

  入りたいのですが、

   最初に書いたように、SF小説は中国語では科幻ク・ファン

  小説と言われ、無論、中国でも大きな一つの分野としてあり、

  この小説が一番最初に発表されてのも、「科幻世界」という

  雑誌に掲載されて、本になってます。科学と幻想です。

 

   わたしが最初に書いたのは、SF好きでない方には、この

  作品重いですよ、と申し上げました。

   でも、読んで貰いたいし、その値がありますよと思い、

   少しでも助けに?なるなら・・と、作中登場人物

   名前に秘められたものなんかも分かると面白いのかな?と

   中国読みの方が楽しめる、と書きました。

   でも、結局のところ、SF、空想をどんだけ面白がれる?か

   にかかっているんですよね。

   宇宙のどこか・・太陽系のどこかに、人類と同じよう?或いは

   もっともっとすすんだ文明??を持った生き物が存在する!!

   ここに物語の前提があり、これって、現在の科学からしても

   まぁまぁ誰も否定できなし、証明もできてないんで、小説にする

   価値?があるわけですよね。

   そして、これまた、最初に書きました。結局ニンゲンの想像力

   って、詰まるところ今の我々の持っている知識だとか、経験から

   離れては存在できないわけで、ちょと前までは何故か、宇宙人が

   み~んなタコ?のようだったり・・・でしょ。

    全く、自由に想像してみてください!と言われても・・・。

    ニンゲンは出来ない。ニンゲン、小説では人類と言ってます。

   人類に結局は幻滅するのか、希望はあるのか、という問題です。

 

   さてさて、終えたいので、幾つかのご質問ってか、

   みなさんの、ここはどうなのよ??にお応えしておくと。

 

   先ず、なにゆえ「三体問題」なの??って根本問題ですが、

   これ、科学に興味のない方は、三体は「さんすくみ」、

   だと考えて下さい。三すくみって分かりますよね。例えば・・・

   ジャンケンですか、三つあって、どれもがどれもに勝てないし

   負けない。三つがそれぞれ・・・ってあの問題です。

    と、分かればホラ!小説の中の「三体協会」とかね・・・

   色んな関係が、三すくみになってるでしょ。

    三部あたりの「ビザンツ帝国の興亡」なんかもしかり。

 

    つまるところ、この三つ、問題。

    三すくみ、をどうやったら乗り越えれるの?ってことです。

 

     この小説の始まりの、「文革」シーンにこだわってる方。

   あれはあれでですね、中国のSF小説界ってか、SF作家さん

   たちの、どこかにある、中国で小説を書くときに避けて通れない

   政治の問題ですね、これをSFならはなから無視できるんです。

    小説家は知識人です。考える人たちです。そんな人たちが自国の

   あの、つい??数十年前のあの問題を考えないはずがないし、

   書きたいんですよ。でも、そのまま?は書けないし、ただ、事実を

   そのまま書いて記録としてのこしても、それは小説家の役割??

   ではない。あくまで、「つくりもの」として作品にしなくては。

 

    これまでは、まぁ、早い話が、政治に敏感な人たちも、SFは

    それに関係ない??ので、気楽??だった。読むほうもしかり。

    それなのに、わざわざ、この小説は、最初のところに

    そんなエピソードを入れ込んでますよね。

    これ、上手いです。

 

      ・・・ってな、くらいの回答??でいいですか?

    あと、明日、この作者についてちょいと書いて終えましょう、

    この「三体」話題。