となりのスゴイ・中国

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小説『三体』の魅力

三体、中国語原書

    このままこのまますぐに、本題に入りますよ。

  「三体」ってのは、実際に天体力学で存在する話で、

  「三体問題」ってのがあるらしい??まったくこの方面に

  知識がない。まぁ、何かの解説を読むには読んだんですが・・

  3つの天体が互いに引力で作用しあう・・・そのことを

  言ってるらしい。それでも分からん!!大丈夫!!

  こんなこと知らんくても、小説は楽しめますから。

 

   ただ・・昨日も言いましたが、SFですからねこの小説。

   科学的根拠?があるんですよ、この「三体問題」に。

 

   それよりも、わたしの考えは、基本、人間ってどんなに想像を

   働かせ、幻想の世界を作り出したにしても、今いるこの環境

   から想像し作り出すので、全く誰にも理解できない??ものは

   想像できないし、出来たにしても、今度は誰もそれを理解

   出来ない・・って矛盾?があるじゃないですか。

    ですから、どんなに奇抜な考え想像であったところで、

   限界がありますよね。つまるところ今の、地球ってか、

   今の宇宙観からは離れられないことになる。

    それは、この作品に限らずですが。

 

    それを踏まえて、この作品の根底にあるところの、

   結局”人類”?って、どうしようもない?ってか、そんなに

   変わりようがないんだというこを思い知らされますよ。

    どんなに世界が先進的になっても、根本のところが

   変わらん!!ってことだと思います。

    だからこそ、書き出しが、中国”文革”のところから

   起こされますよね。あれが、あの様相が、未来になっても

   そう変わらず展開されていることに愕然とさせられますよ。

 

    おっと、今日言いたかったのはこれとは違っていて、

   この小説が、中国語で書かれているといことに触れて書こう

   と思っていたので急ぎましょう。

 

    この小説、読みづらいと思いますよ。

    それって、まずは、出だしのところの中国事情、

    そして、登場人物の名前を覚え、その人の性格を推し量る

    のが、中国事情に触れていない方にはちょっと重いよなぁ~

    著者はかなり、その辺も巧みに利用しています。

    登場人物の名前はあれは、何気ないようでしょうが凝ってる。

   わたしもアメリカの探偵小説などを読んでいて、その登場人物の

   名前からイメージってか、想起されるものがあまりなくて、

   しかも覚えれない!!

    例えばこれが、日本の作家の本だと、その登場人物の名前からも

    それなりの情報を得ることができますよね。

    名前だけでこの人は古い??人だとか、堅そう??とか

    名前から得られる情報も少なくないのです。

 

    ですので、この小説の、登場人物、結構な数になりますが

   それを覚えるだけで、中国小説になじみのない方は大変だろう

   と同情?しますね。

    昨日言ったように、はなっからSFファンって人はそこは

   乗り越えられるでしょうが、そうでない、普通の??小説ファン

   には、もうそれだけでハードルが。

    わたしの友人にも、この小説読み切れず、途中挫折組?いますが、

   それって無理ないなぁ~と思ってます。

    そこをちょっと押さえるだけで、少しは助けになると思います。

   で、この話、明日は、この小説の登場人物のその名前に注目して

   お話しします。