となりのスゴイ・中国

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小説『三体』と、「智子ヂィ・ズ」

智子(ソフォン)

智子(ソフォン)

   あのですね、もう何回かこの話題で書いてますので、大体

   お分かりと思いますが、ここでは、小説を解説?するわけで

   も故事をなぞるわけでもありません。

    ただただ、全くの個人的違った観点からの読後感です。

   ですので、自分が気になったところ、気になった人たちを

   書いて、いったい世間の人たちはこの点をなんと??心得て

   おられるのか?ってことが知りたい??いや!大して知りた

   くもないか・・・。単に自分が気になったことを書いてるだけ

   のことだ。それって、こんなにも沢山の人がこの作品を取り上げ

   みなさんが絶賛しているのに、何故、ここは気にならないのかなぁ

   ・・・位の軽い問題です。

 

     この作品、日本語版で読むわけですよね、翻訳で・・

   どうも不思議なのは、この翻訳本って、中国語版を翻訳してるん

   でしょうが、ときどき、これって、英語版を翻訳してるんじゃ

   ないの??と思わますよね。出版の順がどうなってるかまでは

   分かってなくて、単に感じだけでお話ししてますが、中国の

   小説ではそう珍しくもない順??でして、英語版が出てその

   日本語版が出るときに、無論、中国での出版物が一番最初に

   出てるんですが、訳者の相対的数の問題とか、用語とか版権とか

   なんかあるんでしょうね、結構多いのですよ、この順型が。

    だからなんだ??と言われる、ホラ!すぐに困っちゃう。

   別段ダメとか、ケチをつけてるんじゃなくて、感じですよ、

   感じ・・・。

 

    今日の、お題に入らなくっちゃ。

    いきなりですが、物語の中ほどから出てくる「智子ヂィ・ズ

   この辺がこの物語の天体物理学者の面目躍如、と言ったところ

   ですよね、何のために、この故事が、葉文浩から始まったと

   おもってるんですか、この「智子」、”ともこ”と呼んでる人が

   いましたが、まぁ、構いませんよ一向に構いません、呼びたい

   ように読んでいただいて、ただ、それだと、どうもわたしには

   折角の?この~「智子」感?が出ないのでいけません。 

    「智嚢ヂィ・ノン」でしょ。「智能」でもいいですが。

    中国もいまこの「智能」に支配?されてましてね、

    今や、あらゆる?ものの管理がされてるわけです。

    そこへ、更に未来?に出てくる、「智子」は説得力あります。

 

    結局のところ、どんなに発展をとげたところで、

   ”人類”の愚かさはかわんないだろう・・・と。結局は”人類”は

   三体に対し、救援派と降臨派だったかな、二つに。

   三体の地球への使者が「智子」って、この名づけ方もまた

   昨日お話した、登場人物たちの名前同様、作者の遊び心満載。

    さっき、英語版「三体」の訳本の話をしたのは、わたしは

   英語がからっきし、なんで、その辺が、英語で遊べるのかどうか

   気になったからです。

    日本語はですね、漢字に寄れば結構遊べますよ。

    それには、中国語版の漢字表記をできるだけそのまま受け入れる

   ことです。「面臨者ミェン・リン・ヂャ」もしかり・・・

    前に、第一部の 王淼 ワン・ミャォ を書いて

    第二部の    羅輯 ルォ・ジィ に触れ、そして、

    第三部の主人公 程心 チェン・シン ですよ!!

 

    やられた!!

    それが、何か??とお思いでしょうが、

    これ、同じ中国音で チェン・シン は普通?

    称心 チェン・シン  ・・でしょ。

    因みにこちらの意味は、普通に、思い通りになる

    成し遂げる、意にかなう    の意味です。

 

     ネ、作者の遊び心がいっぱいってところでしょ。

    それをも味わうにはやはり、漢字世界にいないと

    できませんよね。