となりのスゴイ・中国

中国の、風景、習慣、食べ物、本、グッズ

「家族の名において」今日は、監督のお話を。

  「以家人之名」(邦題:家族の名において)の話が続いてます。

  そろそろ、この話題からも抜け出したいですが、ここまで

  書いたので、今日はその作り手の側のお話を。

監督:丁梓光

   それには、まずは監督さんでしょ。こちらがそうですが、

   1985年のお生まれだそうですから、昨日もちょいと触れましたが、

   全体にこのドラマは、いわゆる90后の人たちの物語?と言って

   いいのでしょう。ジュゥ・リン・ホゥですね。期待してますよ。

 

    昨日はそのロケ地の話をしてました。中国のネットでこの監督さんの

   資料、これまでの作品などを見ていて、資料欄をみたら、

   ロケ地は「厦門」(アモイ)と明記されてましたね。決定です。

 

    作品について、監督さんが自ら語るってな場面もあって、それも

   目にしますが、曰く「人と人の関係の中にある、血縁関係とは・・・」

   的な。そんなお話やらを伺ってるいると、

    そうね、これまでの中国に於けるその(血縁)に頼っていた??

   部分とか、それを土台にした、とりわけ地方での人間関係の成り立ち、

   それって、別段、中国のことではなく、日本だって・・・。

    しかも、今でも・・・。

    先ずはそれを描きたかったようです。

 

    この監督さん、多くはこうした、青年像のその成長の過程を

   いろんな角度から見せてくれています。

    「下一站是幸福」シャ・イ・ヂァン・シ・シン・フ

    もよかったし、

    まだ見てないですが、今年2023年の作品

    「在有風的地方」ザィ・ヨゥ・フン・ダ・ディ・ファン

    も、雲南省やら、大理が舞台ということで、そのうち

    見れる機会が来ることを楽しみにしています。

 

     どの監督も恐らくそうでしょうが、それでも言えることは

    この方も非常に細部にこだわる人なんだろうな・・・

    ってことは、昨日の話にも触れて書いておくと、

     相当意図的に、この作品、外のシーンを少なくしています。

     それは、人間関係を描きたかった。

     外の余計な??綺麗な風景とか・・・

     垣間見える、近代的なビル群とか・・

    を、排除することによって、

     主にどこかの部屋の中で、誰かと誰かの話し合い、

    この話し合う、二人或いは大勢のかなでの会話に重きがあり

    リ・ジェン・ジェンのあのシャベリは、やっぱり際立っていて

    だからこそ、リ・ジェン・ジェンと パパ

    リ・ジェン・ジェンと  二人の兄

    リ・ジェン・ジェンと  二人の朋友であり同居人たち、

     際立つ演出になっていて、お見事!!でした。

 

     きっと、この監督、子供好きなんだろうなぁ~。

血縁がないという、その三人