となりのスゴイ・中国

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中国全人代の見方

 今、開催中の「第14届全国人民代表大会」について書きますね。

 新聞紙上やテレビなどでも取り上げられてますから、ご存じと思いますが、

大概の方は、そんなんのが、「中国で今、何やら会議やってるらしいよ・・」

位の受け止めですかねぇ~。

 それで、全く間違いはないのですが、では、何故?この会議がこんなにも

日本のマスコミに取り上げられ、新聞はトップページの扱いだったり、テレビ

はそれに解説者の説明まで付け加えて報道しているのか。。。?

 という疑問を持ちません?毎回ですよ。こっちに目を向けた方がいいです。

 

 まず、ここが・・・ってのは、この報道のありようが、ちょっとヘン!!

何故、ほかの国の、まぁ行ってみれば国会の開催や、経済成長率がどうたら

とか、騒ぐのか??それって、どの国も国会はやってるわけでしょ、台湾

だって、韓国だって、菲律兵だって、なのに何故か他の国は、取り上げられず

中国だけが大々的に。ここに注目してください。これってちょっとヘン!

 更には、その経済成長率がどうのこうの・・と、お節介まで。

 中国が変じゃぁない・・・いや、ちょっとへんか!日本の報道の方がヘン!

 

 答えは簡単!日本のマスコミはほぼ、一年の間に取り上げる出来事といいますか

年中行事ですね、これの位置が決まっていて、その時期が来たらそれを取り上げる

ことになってる。紙面を埋め、放送内容をそれで確保。

 だから、本来この全人代ってやつは、よく日本の国会に例えられますが、

ちょいと違いますよ。何せもう大体のことはやる前に決まっちゃってますしね。

 分科会で質疑・討論なんて言ってますが、それもまた、シナリオ通り。

 報道しなくてもいいよな事を大々的に取り上げ、報じることによってそっから

何か別の動き、話題を作れれば好いと考えてるんでしょうね。

 

  この会議を報道することに意義があったのは、中国が正に世界に乗りだそう

としていた、あの1980年代から90年代初頭までは意義がありましたが、

そのあとは、向こうも粛々とやってるだけで、大して意味がないのに、毎回

大そう何やらありそうなことで報道するから間違っちゃうんですよね。

  発信する側も、受け取る側も。

 

 結論、どうと言うことはないんですよ、この会議。それを何やら自分の予測

まで、それに乗せて中国の権力機構がどうのこうの、というのはちょっとね。

 そんなのは、会議の前にもうみ~んな決まちゃってるんで、ご心配なく

始まった全人代