となりのスゴイ・中国

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中国ー現在 五一假期文旅熱

中国・古鎮・平遥ピン・ヤォ

    日本も中国も、黄金周を終えようとしてます。

   日本のニュースは今日あたりは多分、連休を終えて

   戻りの交通機関の混みようが話題になってる・・・はず。

   ということで、ちょいと振り返って見ましょうこの連休。

 

    それはまぁ~中国でも同じように・・・というか、

   日本とは規模?が違いますので、これまた大変な人たちの

   移動が中国国内でも同じようにマスコミで取り上げています。

 

    違いはどこにあるだろうか?・・・という点を見てみます。

   今年のというか、ここ数年の中国の黄金周の人々の過ごし方

   がどう変化してきたかを考えてみた。

 

    ヒトはどうやら、遊ばなくては?ならない動物らしい。

   しかも、普段は仕事や学校や色んなことに縛られているので

   一たび休みともなれば、しかも、その休みが続くとなったら

   だまっていられない・・・らしい。

    となれば、どこか、自分たちの住む場所を離れて、普段と

   違った環境に身を置きたくなる。移動ですよね。

    その場合、日本人の一つの特徴は、

    実家へ帰る。ってやつですね。とりわけ孫を連れて行って

   祖父祖母に合わせるし、自分が過ごした故郷に戻るってのが

   ひとつの型としてあって、これは他の国では見られない。

    中国でも実家へ帰るんですが、それって、多くは新年を

   迎える年越しの時の型でして、5月の連休でそれをするのは

   多くない。この点で日本人の過ごした方は面白い。

 

    近年の中国の黄金周の過ごし方の特徴は、

   5月ですから、気候も良くなりそれなりの風光明媚な観光地

   を目指す!この点ではどの国も同じですね。

    ただ、広い国ですし、見るに値する観光地も広く散らばり

   その数も日本の比じゃなく多い。ですので、その意味では

   選び放題ではありますが、多くは

    北に住んでいる人は憧れの南へ、南の人たちは北国の春

   求めて移動。移動すれば移動するほどその旅した感はあり

   ますので、その意味での移動はこれまたどの国もそうそうは

   変わらない。

    その最たる?ものが国を出て国外への旅行となる。

 

    じゃぁ~同じじゃないか!と言われそうですが、そこはそれ

   中国は中国で、それなりに変わってきているんですね。

    表題に「文旅熱」とありますが、これは中国の側がつけた

   今年の特徴でして、”文”は文化を言ってると思います。

    その言いたいのは、ただ?遊ぶ??だけではなく”文”を

   求めての旅が多くなった。最後の”熱”ルゥという字はブーム

   的なものを言ってます。人気だと。

 

    それを、わたしが感じたのは、中国のニュースを何気なく

   見ていました。話題はこの黄金周の各地の人出の話題。

    その中で、

    平遥という町が映って、この町はあんまり大きな町では

   ないんですね、どちらかと言えば、田舎ですし、城壁に囲まれ

   その面積というか観光地として成り立っている場所としては

   小さな地域と言えます。

    驚いたのは、そこに詰めかけた人の多さ。

    以前は・・というか、ついこの間まではこうした田舎?は

   中国国内旅行としては余り人気がなく、どちらかと言えば

   外国からの旅行者の方が多かった。

    わたしが行ったのも相当前ですが、人もまばら、

    中国の人に、平遥に行きたい!と言っても、何処それ?と

   聞き返されたくらいの場所だったのが、今や・・・。

 

    これに限らず、南の観光地でも多く見かけるのは若い女性が

   漢服と言って、昔の衣装を着て記念写真を撮るのが人気。

 

    こうした点から窺えるのは、

   これまではともすれば外国の、最新の、人工のものを求めて、

   大都市への旅が新しいものを見に出かけていた。

   自分たちのこれまでの、古い、伝統の文化に目を向け、

   それを見直し、その良さを再認識し始めた・・・と言える。

    これです。これは、何を意味してるかというと、

    ともすれば、遅れていたと認識していた自国の力に、

    自分たちの文化を今一度見直し始めたといえるし、

    もう自分たちは劣ってはいないと思えるようになってきた。

 

    これって、この旅に限らずですね、

   自信を持ち始めた中国の一つの表れだと思います。