さて、昨日も書きましたように、別段この
小説そのものをご紹介するつもりはないので、
勝手に、かなり独断的な読後感を書いてこの
本に関するお話を終えたいと思います。
この小説はですね別段、
中国を・・・書こうとしたのでもなければ
中国が・・・を書きかたった訳でもないし、
中国は・・・と、書こうと思ってもいなくて、
主人公、菖蒲さんの故事なわけですね、
そんでもって、その時期が
たまたま、コロナ盛んなるその時で、
たまたま、北京にいくことなっちゃった、
その物語でした。
わたしの見たところ、
主人公、菖蒲さんご自身はどうやら、北京と
いうか、中国での生活が合ってない??と
お思いのようですし、そんな記述もありますが。
どうして、この主人公結構中国に馴染むと
いうか、中国的?とでも言いますか、その~
慣れたらの話ではありますが、この人、日本より
中国の合ってるかも・・・
ってのが、読後感で、往々にそうしたことはあって、
ご本人?が気づかないというか、傍目と自分の
感じてるのは違うよね・・・という小説ですね。
この菖蒲さんのご主人こそが、典型的な日本型
の日本人らしい。そしてまた、よくこうした
あまり適応しそうにない人たちが、中国に派遣され
苦渋の日々を送る・・ってのが、日本企業のある
型ですね。
逆に、中国から日本に仕事でいらしている中国の
人たちの割合は上の逆で、大概は適応できてそりゃぁ
多少日本の沿わない人たちがいるという逆転の数字
になるはずです。
これって、例えば、生活の便利さの問題ではありません。
中国もどんどん利便さから言えばそんな見劣りするところ
はなく、そこには問題がなくて、
そこが、民族といいうのか、環境というのか、
結局は適応能力というか、順応性というか、早い話
あんまり気にしすぎない人が早く溶け込める。
この意味で、
菖蒲さん、有望ですね。
菖蒲さんには、是非ですね、
もっと長いこと北京に滞在して、
冬以外の北京、春この時期の北京や
暑い熱い北京も語ってもらいたかったですね。