となりのスゴイ・中国

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『パッキパキ北京』ー6

   さて、昨日も書きましたように、別段この

  小説そのものをご紹介するつもりはないので、

  勝手に、かなり独断的な読後感を書いてこの

  本に関するお話を終えたいと思います。

 

   この小説はですね別段、

  中国・・・書こうとしたのでもなければ

  中国・・・を書きかたった訳でもないし、

  中国・・・と、書こうと思ってもいなくて、

   主人公、菖蒲さんの故事なわけですね、

  そんでもって、その時期が

  たまたま、コロナ盛んなるその時で、

  たまたま、北京にいくことなっちゃった、

   その物語でした。

 

   わたしの見たところ、

  主人公、菖蒲さんご自身はどうやら、北京と

  いうか、中国での生活が合ってない??と

  お思いのようですし、そんな記述もありますが。

   どうして、この主人公結構中国に馴染むと

  いうか、中国的?とでも言いますか、その~

  慣れたらの話ではありますが、この人、日本より

  中国の合ってるかも・・・

  ってのが、読後感で、往々にそうしたことはあって、

  ご本人?が気づかないというか、傍目と自分の

  感じてるのは違うよね・・・という小説ですね。

 

   この菖蒲さんのご主人こそが、典型的な日本型

  の日本人らしい。そしてまた、よくこうした

  あまり適応しそうにない人たちが、中国に派遣され

  苦渋の日々を送る・・ってのが、日本企業のある

  型ですね。

   逆に、中国から日本に仕事でいらしている中国の

  人たちの割合は上の逆で、大概は適応できてそりゃぁ

  多少日本の沿わない人たちがいるという逆転の数字

  になるはずです。

   これって、例えば、生活の便利さの問題ではありません。

  中国もどんどん利便さから言えばそんな見劣りするところ

  はなく、そこには問題がなくて、

   そこが、民族といいうのか、環境というのか、

   結局は適応能力というか、順応性というか、早い話

  あんまり気にしすぎない人が早く溶け込める。

   この意味で、

   菖蒲さん、有望ですね。

 

   菖蒲さんには、是非ですね、

  もっと長いこと北京に滞在して、

  冬以外の北京、春この時期の北京や

  暑い熱い北京も語ってもらいたかったですね。