となりのスゴイ・中国

中国の、風景、習慣、食べ物、本、グッズ

『パッキパキ北京』ー2

   今日も、この本のお話です。

  作者、綿谷りささん。学生でデビューした彼女も

  この時点で作中人物よりは年齢が上にもなり、

  あらっぽい言い方ですが、作風を変えましたよね。

  とは言え、彼女の全作品を読んでいるわけではないので

  そんな偉そうなことも言えないか。

  単なる、感想というか・・・根拠なしのお話ですが。

 

  デビュー作から何作かお付き合い?してそのあとちょっと

  間があって、『ウォークインクロゼット』が最後?に読んだ

  本だったと思います。

   今回この本を手に取ったのは、無論!題に「北京」と

  あったからで、ほぉ~北京題材に書くんだぁ~・・と

  感心。そりゃ書くよね、作家なんだから。

 

   次に、この「パッキパキ」って何!??

  ってのに、引っ掛かりついつい手にして、昨日書きましたように

  その日のうちに読み切ってしまいましたね。

 

   また戻ると。「パッキパキ」が冠の北京ですが、

  先ず、この詞、「パッキパキ」ってのをわたしは使ったことが

  ないですね。あんまり、直接?聞いたこともない・・・

   で、どんな状態??ってのを考えたりするわけですが、

  まぁ~その~ある~緊迫したというか、余裕がないというか

  硬いというか、追い立てられているというか、乾燥してる?

   まぁまぁ、そんなところが思い浮かぶ。

   え~~、北京をどう表すかですが、ペキンねぇ~

  パッキパキかなぁ~

   わたしの中での北京はちょっと古いんでしょうが、

  中国先駆けて新しいものを取り入れた、上海に比べて

  大いなる田舎、というか、どっかテンポも少しのろくて、

  首都ではありますが、そんなギスギスしてなくて、

  パッキパキしていたのは、あそこの、というか中国の

  空気の乾燥状態で、それって北京じゃなくても、いやいや

  北京よりも酷いとこが沢山あってそこでは、皮膚も咽喉も

  髪も、パッキパキはしていたが、

  わたしの中ではそれは、カラカラだったりカサカサだった。

 

   彼女は確か??京都生まれですよね。

  これって、それとは関係ないですよね。

 

   前に若者から、パッツパッツ・・ってのを聞いた。

  こちらの方は、最後のツは小さいほうのッなんですね、

  彼女のパッキパッキはそのままのキではありますが、

  それって、パッツパッツの方は後ろがツの連続音です

  からね、まぁ~そんなことはどっちでもいいか。

   パッツパッツをお使いの若者の言いたいのは

  自分の着ているシャツのサイズの問題で小さくて

  パッツパッツなんだそうで、はいはいそうですね・・

  ってくらい確かに彼のシャツは小さすぎて彼には

  合ってはいなかった。

   といういう具合に、何か不具合というか、ちょっと

  合ってない感じは、パッキパキからも感じ取れていて

  なるほどね・・・と、思った。

 

   主人公、菖蒲は突然北京へ行くハメとなり、

  そっからの物語です。しかも、コロナ盛んなる北京へ。

   結局どれくらいですか数か月ですかね、その間の

  北京と彼女の周辺の、パッキパキな北京と

  パッキパキな中国人が出てくる物語です。

   楽しめましたよ。

作者、綿矢りささん。

 

『パッキパキ北京』綿矢りさ

 

  綿谷りさ著『パッキパキ北京』を読み終えた。

 悪いが?この手の??本は一日で読み切ってしまい

 自分としてはちょっと物足りない。

 

  家の者はわたしに度々こう言う。

  「いつも言ってるが、定価もそれなりにしてるんだから

 もうちょっと、ゆっくり読んで楽しまないと費用対効果?

 が悪いでしょ。値段の分だけ時間をかけて楽しみなさい」

  と、おっしゃる。

  要するに・・・ケチ。

  値段の値と時間の長さを同じに考えているらしい。

 もしそうなら、映画だって大体が2時間であの値段だし、

 そんなら、小説の方が時間長く楽しめている。

 他の趣味の人たち、例えばパチンコの人なんか数千円は

 数分ですっちゃうだろうし、

  わたしはパチンコもその他の競馬・競輪などの賭け事

 をやらない。ただ、この話を出すと、賭け事の人たちは

 たま~に大勝ちしたりするので困る!

 

  この本のこの値段でそこそこ一日は楽しめたんだから

 良いんじゃい?ってのが、わたしの方の言い分だ。

  総ページ144ページ、定価1450円。

 まぁ~、家の者の話だと、1ページ10円って計算を

 してるんだろうなぁ~きっと。無視!!

   手元の本は、2023年12月発行。

 

  『パッキパキ』というのはなんだろう。

 「パキパキ」ならまだ、「ハキハキ」とか「テキパキ」

  とか、似たような音の言葉があるんで、何となく、

  そうしたキビキビした感じを言ってるのかなぁ~

  と思って手に取った。

  更に、最初の「パキ」の間に小さなッが入っての

  「パッキ」となると、また違うようだ。

   造語ですよね、綿谷さんの・・・多分。

 

   北京は分かるんですよ、綿谷さんよりは。

  じゃぁ~北京が『パッキパキ』かとういと・・・

  んん~綿谷さん、北京の乾燥状態を言ってます??

  或いは北京に暮らす人たちを言ってます???かね。

   なんとなくわかるんですよね、この

   『パッキパキ』の現わしてるところは、

   『北京』に対する冠ですよね、『北京』が

  『パッキパキ』だったのか、自分が『パッキパキ』で

   北京に行った物語なのか、まぁ~その辺は読んで

  戴いてどうぞ、それぞれにご判断していただきましょう。

 

   上の本の画像をご覧ください。

 

   この物語を表現したブックデザインです。

  中央に女性がおるんですが、こちらが主人公の

  菖蒲(アヤメ)お姐さんだとするなら、

  作中の菖蒲姐さん、確か、36歳のはず?ですから、

  若いなぁ~この格好。画像では微妙かなぁ~

  彼女の右手、ひも?が見えてますけど、この先に

  愛犬・ペイペイがいてるんでしょうねきっと。

   上の方に、「血拼爆买」シュェ・ピン・バォ・マィ

  とありますが、何の「爆買」なんですこれ??

   間に「通宵営業」の文字があるところをみると

  お店なんでしょね、24時間営業を謳ってる。

 

   ・・・というように、

  わたしは、本に限っては、表紙の隅々から

  奥付の細かい字まで見たりして楽しむような

  偏執狂的面があるので、

  この本の代金分はもう十分に楽しめましたよ。

   ほら、まだ、肝心の中身に入らないうちに

  もうこんなに長くなった。

   ということで、この続き、本の中身などは

  また明日!!

そして、春巻きに

  昨日書いた、中国での春餅ツゥン・ビン。

  それを、日本ではこれをまた、油で揚げることで、

  「春巻ル ツゥン・ジュァル」になったには

 それなりの何か?はあるのでしょうが、今では

  誰もが?こちらを支持??

  名前に「春」の字が入っていても誰もそれを

 気にする風もなく、

  その由来というか何故これが「春」

 なのかも関係なくいただいてるわけですね。

  本来?なら、この春巻きの中の具材も

 「春」でなくてはならない??「春」を食すのが

 「春巻き」なはず。が、そんなことはお構えなし。

 

  これとはまたちょっと違いますが、

 これまで「春」の食べ物を見てきましたが、

 毎日の暮らしの中の食の部分で、

 食べ物がその季節を示し、季節を食す!

 めぐる季節を感じ、またその季節を迎える喜び

 など、季節の移り変わりを食べ物で感じる

 機会というか、その結びつきは年々弱くなって

 来ているのは何も中国に限らずで、日本だって

 世界中のどの国にも言えることでしょうね。

 

  それは、暮らしそのものが、季節と乖離して

 季節に関係なく暮らし、暮らせるようになった。

  冬でも家の中は暖かいし、

  夏でも家の中は涼しいし、

  春野菜も夏の果物もいつでも買える、

  季節の変わり目を今何で感じるかというと

 花粉症とか、熱中症とか、

  身体はやっぱり季節に影響されその都度

 自然の力を見せつけられ、

  初めて?季節を知る。

 

  その季節と、その季節の節目の日と、

 食べ物が強く結びついてた時代はますます遠のく、

  そして、ますます、季節を感じなくなり、

  自分がいま、どこで、どの季節にいるかも

 分からないそうした生活を、

  ニンゲンは、快適!と言っている。

春です、春餅ツゥン・ビンを

  こちらが、春餅ツゥン・ビン。

 

  名前からして、「春」の字が入ってます。

 これ、別に春じゃなくとも食べられてはいますが、

 まぁ、もともと?というか、その名は体を・・・

 というか、そんな由来はあるようですよ。

 

  わたしが知る限りでも、春でなくとも食べてるし

 実際にご馳走にもなりましたしね。

  料理というか、特徴は、具材をその皮にぐるぐる?

 巻いてたべるというだけ?のことで、

  恐らく、中身はなんでもいい??というか、その都度

 違うのを食べてたように思います。

  このやり方?この皮にこうぐるぐる巻きにして食べる

 このぐるぐる巻き、中国の人たちはお好きですよね。

 

  皮は小麦粉をすこし薄めにして専用?鉄板の上で器用に

 ス~っと伸ばして、さながらクレープを作るようとでも

 いいましょうか、熱を加えパリッとしたところで、ビリビリ

 と剥がします。この手のものを中国の人たちは餅ビン と

 言っています。

 

  まぁ~極端に言えば、食器も要らない、具材も数種用意し

 自分で勝手に選んで、これとこれ的な頼み方で自由だし、

  道端でも屋台ってんですか、そんなお店もあったし、

  存外、かなりの高級店でも提供されていてそれはもう

  中の具材が思いっきり高級というだけの話で、

  ようはこの、くるくる巻き、

  が大好き。

 

  わたしの一番は、

 一般には豚肉を薦められますが、鶏肉。

 具材も色々ですが、欠かせないのが

  長ネギ、キュウリ、

 他にいろいろ入るんですがそこは適当で

  美味しかったのはあれはなに?天かす??の

  ようなのも入っていて、

 最後の〆??には、香菜シャン・ツァィ。

 これが欠かせない。

 

  この手の文章は、自分が単純なせいか、

 書いているともう食べたくなってくるので、

 困る。

江南の旅とウイキョウ豆

  中国で春!と言えば、詩にも名高い

 江南の春 です。

 

  どこの春もそれはそれで楽しめるんですが、

 この地域は水郷も多く、それが緑と相まって、

 とても、のどかな春を感じることができるので

 好んでこの時期にここらを旅した。

 

  何度か訪れてますが、

 あの辺りをブラブラしていると、北国の人間に

 とっては、一足先に春を独り占めできた感が

 あって、ひときは心地よかった。

 

  そんな、江南の春に出てくる、春らしい食材と

 いえば、菜の花。

 

  ですが、今日取り上げたこの豆は、

 ソラマメです。何故か?中国の人の説明では

 ウイキョウ豆と言われ、

  まずその、ウイキョウに馴染みがないもので、

 あぁそうですか・・と食べてみたら、やっぱり、

 ソラマメじゃないですか!!

  それって、味付けのことを言ってますよね、

 何度もそう言ってるのに、ウイキョウ豆だと言って

 聞き入れてもらえないので、

  ここはもう、茴香豆 フィ・シャン・ドゥ

 でいいです!!

 

  要するにですな、紹興という町に行って、

 紹興は、紹興酒紹興です。

  そして、鲁迅 ルー・シュン 日本語読み、ロ・ジュン

 ゆかりの酒場でこのお酒のつまみにこれがあって、

  春!暖かな、ポカポカとした日差しの中、のんびりと

 これを肴に昼日向から仕事もせずに、

 紹興酒をお猪口でいただいてると、

  あぁ~春だよね~

  ・・・と実感。

 

  別に春じゃなくたってここに行く人は

 ここで、このお酒の肴にこれを食べてるんでしょうが

  何故か、わたしの中での春の一シーンは

  こんな風景の中にあります。

中国不思議な春の薬草たち

  中国でも、もともと食い意地がはっているわたしは、

 出されたものは一応?なんでもいただくほうなんで

 向こうの人たちも面白がって?いろんなものを提供というか

 試しに出してくれます。

 

  春の思い出の食材としてはこれは今だによくわかってない

 食品がいくつかある。名前も分からない。

 

  春に食べるんだそうで・・・

  この時期、まぁ春ですが、それを逃すとだめなんだそうで、

  この時期しか味わえないとなったら、

  そりゃまぁね、いただいてみましょう、

  となって、

 

  そんなに不味くはないですよ、

  春のそうした野草?的なものは日本にだって数あるし、

  それをみんな、春を待ちわびて、

  しかも、この時期を逃してはならず、

  とばかり食するのは理解というか、まぁまぁあるでしょし、

  あってしかるべき、という感じで思っている。

 

  北海道だと行者ニンニクってのがありましてね、

  そんな春の時期に山草採りに行かれる方も多い。

 

   場所は、中国、貴州省

   しかも、田舎も田舎。

  で、その提供されたのが

  今でもよく分かってないのですが、

  説明を聞いても良くわからず、

  名前を聞いてもわからず、

   なんせ、北京語での会話も不自由だった。

  

   結局わからないまま・・・

  そうかぁ~、外国の人が来て、北海道で

  行者ニンニクとか、フキノトウだのを

  食べてるようなもんなんでしょうが、

   美味しいというより

   おっかなびっくりの

   これに限らずですが、

   中国野草料理は何度かいただいてますね。

 

   春って、そんな、

   待ちわびていたものを、何でも一度に

   受け入れちゃう。